ストレッチにダイエット効果はない

ストレッチのダイエット効果が過剰評価されています。

例えば、「寝る前にストレッチを10分間行うだけで痩せる」「股関節ストレッチダイエットは下半身痩せに効果」など、こういった情報は全て嘘です。

エンターテイメントの1つとして情報を読むのは楽しいですが、本当にストレッチで痩せられる、などとは思わないことです。

ストレッチのダイエット効果って具体的に何?

ストレッチを行うと、次のようなダイエット効果があると言われています。

・ストレッチでカロリー消費すれば痩せる。

・寝る前にストレッチを行えば基礎代謝が上がりやすい。

・ストレッチには血行促進と代謝アップの効果がある。

・ストレッチに便秘解消効果がある。

本当にダイエット効果があるか、1つ1つ見ていきましょう。

ストレッチの消費カロリーは10分15.7kcal

運動のダイエット効果は消費カロリーに等しいのですが、ストレッチの消費カロリーは10分で15.7kcalです。(体重60キロの場合)

飴1つ(4g)のカロリーが16kcalなので、ストレッチを10分やっても飴1つ分のカロリーも消費できないのです。

「寝る前にストレッチを10分間行うだけで痩せる」というのが、消費カロリーから考えてあり得ないことだと理解できるはずです。

では、「寝る前」にストレッチを行うと、何か特別なダイエット効果を得られるのでしょうか?

寝る前のストレッチで特別なダイエット効果が!?

寝る前にストレッチを行うことで「副交感神経が優位になって睡眠が深くなり、深い睡眠が成長ホルモンの分泌を活発にするので基礎代謝が上がる」ようです。

しかし、真実は正反対で、寝る前の運動は入眠を妨げてしまいます。寝る前にストレッチを行うと寝つきが悪くなるのです。

当然、寝る前のストレッチで基礎代謝が上がるわけもなく、特別なダイエット効果は何もありません。

ストレッチダイエットで代謝アップって嘘では?

ストレッチのダイエット効果として血行促進や代謝アップがよく言われますが、物事は理論的に考える必要があります。

血行を促進させるには、血液を送る心臓を機能強化させる必要があります。有酸素運動で心肺機能を高めることが、血行促進に役立つわけですね。

しかし、ストレッチに心拍数が増えるほどの運動強度はなく、心肺機能を高める効果はありません。

代謝アップに関しても、筋肉量が増えたり心肺機能が高まったりした場合のことです。(基礎代謝全体に対する骨格筋の割合は18%、心臓の割合は7%。)

ストレッチで筋トレのように筋肉量を増やすのは不可能だし、ジョギングのように心肺機能を高めることもできません。

ストレッチには血行促進効果も、代謝を上げる効果もないのです。

また、「ストレッチの血行促進効果によって老廃物が流れ、セルライトも改善する」などとも言いますが、ここまでくれば空想の世界ですね。

ストレッチに便秘解消効果はない

寝る前にストレッチをすると副交感神経が優位になる(リラックスする)ので、翌朝のお通じが良くなる(便秘解消効果がある)と言われることもあります。

しかし、寝る前のストレッチが入眠を妨げるのは先ほど解説した通りです。

便秘の原因は腸内環境の悪化なので、腸内環境を改善しない限りは便秘が改善することはありません。

よって、ストレッチには便秘解消効果を期待できないのです。

ストレッチには健康効果を期待できる

例えば、肩こりや腰痛に悩んでいる人の場合、ストレッチが肩こりや腰痛の改善に役立つことはあります。

肩こり・腰痛を改善する簡単なストレッチを紹介します。


■首を前に倒すストレッチ(肩こり)

1.座った状態で左右の手を頭の後ろ(後頭部)で組む。

2.頭を前に倒し、組んだ両手で少しずつ力を入れて深く前に倒すようにする。(※首を痛めるので力を入れすぎないように。)


■首をほぐすストレッチ1(肩こり)

1.座った状態で首を右に倒し、垂直に戻す。

2.次は左に倒し、垂直に戻す。

1と2を数回繰り返します。


■首をほぐすストレッチ2(肩こり)

1.座った状態で顔を右に向け、正面に戻す。

2.次は左に向け、正面に戻す。

1と2を数回繰り返します。


■体をひねるストレッチ(腰痛)

1.床に両足を伸ばして座り、左手を右足の膝にのせ、右手を体の後ろに回して床につきます。

2.右手と左手を使って体を右にひねります。

次は同じように体を左にひねります。


ラジオ体操の動作で両腕を振ったり回したりして動かすのも、肩こりの改善には効果的ですね。

「ストレッチにダイエット効果はない」のまとめ

ストレッチは消費カロリーが少ない運動であり、代謝を上げるようなダイエット効果もありません。

ストレッチは肩こり改善や体の疲れを取るには役立ちますが、ダイエット方法としてストレッチをやる意味はありませんね。

また、人間の体は部分痩せできないしくみです。

腹筋をしてもお腹痩せ効果を期待できないように、足のストレッチをしても足痩せ効果は期待できません。

確実なダイエット効果を得たいならストレッチをやるより、食事制限や消費カロリーの多い運動(ウォーキング、ジョギング、水泳)を行う方がよいですね。