妊娠したら体重管理を!理想の摂取カロリーと体重増加の目安

妊娠中に体重管理を適切に行わなければ、ママと赤ちゃんの両方の体が危険にさらされます。ママは妊娠高血圧症候群、赤ちゃんは巨大児や低出生体重児、流産のリスクがあるのです。

妊娠中に体重管理が必要な理由、摂取カロリーの目安を解説します。

妊娠中に体重管理が必要な理由

妊娠中の体重管理を行わなければ、ママの体が妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になってしまいます。

かつて、妊娠中期以降にママの体に高血圧、蛋白尿、浮腫の症状が出た場合、妊娠中毒症と呼んでいました。

その後の研究の結果、これら3つの症状で、特に高血圧(妊娠20週以降、分娩後12週までの高血圧)がママの体と赤ちゃんに深刻な影響を与えることが判明しました。

そこで、妊娠中毒症という呼び方をやめて妊娠高血圧症候群と呼ぶようになったのです。

妊娠高血圧症候群のリスクは、ママと赤ちゃんの命を危険にすることです。

妊婦への影響)
・子癇(脳の中の血液が増えて脳にむくみが起き、けいれんを起こす症状)や脳出血。
・血液中の赤血球が壊されて肝臓など全身の臓器がダメージを受けるなど。

赤ちゃんへの影響)
・胎児発育不全、低出生体重児、脳の障害、子宮内胎児死亡など。

※妊娠高血圧症候群が重症になると、血液が子宮や胎盤へ流れにくくなり、赤ちゃんへ酸素や栄養が届きにくくなります。(赤ちゃんが酸素不足や栄養不足になる。)

体重管理しないと妊娠糖尿病のリスクも

また、妊娠後に体重管理が必要なもう1つの理由は、妊娠糖尿病を防ぐためです。

妊娠糖尿病とは妊娠中の高血糖を指しますが、ママの体が高血糖だと赤ちゃんの体も高血糖になります。

妊婦への影響)妊娠高血圧症候群の原因になる、難産、網膜症、腎症など。

赤ちゃんへの影響)流産、巨大児、胎児死亡など。

妊娠中の体重増加の目安

では、妊娠中の体重増加の目安として、妊娠前から出産直前までに体重が何キロ増えているとよいのでしょうか。

妊娠した時のBMIによって、体重増加量の目安は異なります。

・BMIが18.5未満=+10~12kg
・BMIが18.5~25未満=7~10kg
・BMIが25以上=5~7kg

妊娠中の時期別の体重増加量の目安は次の通りです。

・妊娠初期( 4~15週)=+1キロ未満
・妊娠中期(16~27週)=+1.5~2キロ未満
・妊娠後期(28~39週)=+1週間の体重増加量は500g以下

出産時の赤ちゃんの体重が3キロくらい、これに胎盤や羊水の重さが1~2キロくらいで合計4~5キロ前後。

さらに子宮や乳房などの体脂肪の蓄積による体重変化を加えて、プラス7キロ程度の体重が赤ちゃんの関係で増加すると言われています。

妊娠中に体重が7キロ以上増加した場合は、余分な脂肪が付いたわけです。

妊娠中の摂取カロリーの目安

妊娠中は「赤ちゃんの分も食事で栄養摂取しなければ」と、摂取カロリーを増やすことは間違いでないのですが、必要な摂取カロリーが大幅に増えるわけではありません。

妊娠中の摂取カロリーの目安は次の通りです。

妊娠初期( 4~15週):+50kcal
妊娠中期(16~27週):+250kcal
妊娠後期(28~39週):+500kcal

ご飯1膳分のカロリーが235kcalなので、妊娠中期でもご飯1膳分のカロリーを増やす程度です。

妊娠初期の必要摂取カロリーはほぼ変わらないので、少なくとも妊娠15週目までは食事の量をあまり増やす必要はないでしょう。

妊娠初期に欠かせない栄養素

妊娠前から妊娠初期に絶対に欠かせない栄養素は、葉酸です。

この時期に葉酸を摂取しないと、胎児の神経管の形成がうまくいかず、二分脊椎や無脳症を発症する可能性が高くなるからです。

葉酸の摂取量の目安は400μg/日です。

野菜を1日350g摂取することで、葉酸など必要な栄養素を補えると言われています。

「妊娠したら体重管理を!理想の摂取カロリーと体重増加の目安」のまとめ

妊娠初期はつわりで食べ物が食べられなくなりますが、逆につわり明けから食欲が正常になると、食べ過ぎてしまうことも多いです。

だけど、妊娠中に体重が増えすぎるとママと赤ちゃんの体に影響が出てしまいます。だから、妊娠中の体重管理は適切に行う必要があります。

基本は食事制限によって体重管理を行い、運動は医師の許可を得てから行うようにしましょう。散歩などは軽い運動なので特に問題はないでしょう。