便秘が便秘薬の副作用で悪化。便秘対策に必須の考え方

便秘薬は便秘を改善させるどころか、副作用で便秘症を悪化させて排便をますます困難にしてしまいます。

では、完全に便秘を解消するための便秘対策に必須の考え方とは?

便秘薬の副作用と便秘症が悪化する理由

なぜ便秘薬で便秘症がますます悪化するのかと言うと、便秘薬の常用には大腸メラノーシスという副作用があるからです。

大腸メラノーシスとは便秘薬の副作用で大腸壁が真っ黒に染まる症状(ヘビースモーカーの肺に似ている)で、便秘薬なしでは排便できない体になります。

便秘薬の常用で便秘薬依存症になってしまうわけです。

便秘の原因

便秘の原因は基本的に、腸内環境の悪化です。腸内善玉菌と悪玉菌の話を聞いたことがあると思いますが、善玉菌が減って悪玉菌が増えると便秘症が悪化します。

肉など動物性たんぱく質の多量摂取が腸内悪玉菌を増殖させ、野菜など食物繊維が多い食品の摂取不足が腸内善玉菌の数を減らします。

その結果、腸内環境と便秘が悪化します。

便秘のもう1つの原因には直腸性便秘があります。

直腸性便秘とは、便が直腸まで下りてきているのに便意を感じない便秘です。

便意があるのに排便を我慢すると直腸性便秘になるので、直腸性便秘の改善方法は便意があれば排便を我慢しないことです。

腸内環境を改善するには?

腸内環境の悪化が便秘の原因なので、腸内環境を改善させることで便秘は改善します。

腸内環境を改善するには腸内善玉菌を増やして悪玉菌を減らせばよいので、便秘対策としては腸内善玉菌を増やす方法を実践することになります。

腸内善玉菌を増やす代表的な方法は、食物繊維を補うことです。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、野菜など「食物繊維が多い食品」だと認識している食品には、たいてい不溶性食物繊維が入っています。

不溶性食物繊維とは水に溶けない性質を持つ食物繊維のことです。不溶性食物繊維には便のカサを増やす(便の量を増やす)効果があります。

しかし、腸内環境を改善させる効果は低いです。

水溶性食物繊維とは水に溶ける性質を持つ食物繊維のことです。水溶性食物繊維には便を柔らかくする効果があります。

水溶性食物繊維の腸内環境を改善させる効果は、不溶性より強いです。

問題は、水溶性食物繊維を含む食品が少ないことで、その数少ない食品にも微量にしか含まれていないことです。食生活で水溶性食物繊維を十分に補うのは困難でしょう。

実は腸内環境を改善する効果がない食品

腸内環境を改善させる効果があると誰もが信じている食品に、ヨーグルトがあります。ヨーグルトを食べても便秘が改善しないことも多いですが、なぜでしょうか?

ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を改善させると思っているでしょうが、実は乳酸菌には腸内環境を改善させる効果がほとんどありません。

では、ヨーグルトの何に腸内環境を改善させる効果があるのでしょうか?

乳酸です。乳酸とは乳酸菌が牛乳をエサにして生産したヨーグルトの酸味成分ですが、ヨーグルトの乳酸が腸内悪玉菌を減らすから腸内環境が改善するのです。

ただし、ヨーグルトにはたんぱく質と乳脂肪(牛脂)が入っており、これが逆に悪玉菌のエサとなって腸内環境を悪化させるように作用します。

よって、ヨーグルトには腸内環境を改善させる成分(乳酸)と、腸内環境を悪化させる成分(たんぱく質、乳脂肪)の両方が含まれているのです。

ヨーグルトを食べても便秘が改善しない人は、ヨーグルトが体質に合わないわけです。

腸内環境を改善するにはオリゴ糖が一番

オリゴ糖も腸内環境を改善させる効果がある成分の1つです。

腸内環境を改善させる代表的な成分にはオリゴ糖と前述の不溶性食物繊維、水溶性食物繊維を合わせて、3つあるわけですね。

3つの中では、腸内環境を改善させる効果が一番強いのがオリゴ糖です。

腸内善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌)が食物繊維をエサにして(悪玉菌が苦手な)乳酸を生産しますが、不溶性食物繊維は善玉菌がエサにしにくい(分解しにくい)成分です。

だから、腸内環境を改善させる効果が低いのです。

次に善玉菌がエサにしやすい成分が水溶性食物繊維であり、さらにエサにしやすい成分がオリゴ糖です。

実は、水溶性食物繊維(多糖類)の分子が細かく切れたのが、オリゴ糖(少糖類)です。最初から細かく切れているので、善玉菌がエサにしやすいのです。

ラフィノース(粉末オリゴ糖)がおすすめ

オリゴ糖の中ではラフィノース(粉末オリゴ糖)の整腸効果が比較的高いです。ラフィノースはビート(砂糖大根)から分離精製したオリゴ糖です。

スーパーなどで売っているシロップ状のオリゴ糖は、成分のほとんどが水あめです。

オリゴ糖という名称にも関わらずオリゴ糖がほとんど入っていないため、オリゴ糖を補うつもりが砂糖を摂取していた、ということになります。

しかし、ラフィノースはオリゴ糖含有量が98%以上の高純度なものが多いです。混ぜ物が入っていない高純度オリゴ糖なので、オリゴ糖を十分に補えるわけです。

ラフィノースは実店舗ではあまり見かけないため、ネット通販で購入する必要があります。

「便秘が便秘薬の副作用で悪化。便秘対策に必須の考え方」のまとめ

「便秘でお腹が張って苦しいので、便秘薬を飲んで今すぐ楽になりたい!」という気持ちは痛いほどわかります。

だけど、便秘薬を飲めば便秘症がさらに悪化して、もっと苦しむことになります。

それより、食物繊維とラフィノース(粉末オリゴ糖)の天然食品で腸内環境を改善していき、自然にスルッと出せるよう体質改善していく方が将来的には楽なのです。