半身浴にダイエット効果はない。入浴時間と消費カロリー

半身浴ダイエットの効果や消費カロリーに関して、出回っている情報はおおむね嘘です。

例えば、1時間の入浴で100kcal消費するなんて言いますが、半身浴でそんなにカロリー消費しません。

半身浴のダイエット効果の真実を解説します。

半身浴の消費カロリーは?

半身浴の消費カロリーは1時間当たり100~200kcalなどと言われますが、実際の消費カロリーは1時間当たり9.6kcalです。

名古屋大学の研究で、入浴時間10分あたりの消費カロリーは全身浴が2.8kcal、半身浴が1.6kcalという結果が出ています。

標準的な20分の半身浴で消費できるカロリーは3.2kcalにすぎないのです。

半身浴のデトックス効果は?

半身浴にはデトックス効果があると言われています。半身浴で汗をかくから、老廃物や毒素が体の外に排出されるということですね。

また、「半身浴をすると血行が良くなり、これが血液やリンパによる老廃物の回収を助ける」などとも言われています。

この半身浴のデトックス効果で体のむくみが解消したり、肌の美容効果もあるらしいです。

しかし、老廃物の主な排出ルートは便(75%)で、その次が尿(20%)です。残りの5%が汗や髪の毛などです。汗をかいても老廃物はほとんど排出されないのです。

血液やリンパが老廃物を回収すると言いますが、これも間違いです。血液やリンパが回収するような老廃物などありません。

この場合の「老廃物」は架空の存在であり、半身浴ダイエットの効果を強調したい誰かが、リンパマッサージの「老廃物を流す」という表現(これも嘘)を真似したのでしょう。

半身浴で代謝が上がる?

半身浴をすると代謝が上がり、痩せやすい体質になると言われています。

半身浴中にカロリー消費しなくても、半身浴で代謝が上がれば運動しなくてもカロリー消費できる体質になるわけですね。

なぜ半身浴で代謝が上がるのかというと、体が温まるので血行がよくなり、新陳代謝が上がるからだと言われています。

しかし、体がカロリー消費するのは、体自らが熱エネルギーを発する時です。入浴によって体を温めたとしても、体自らが熱エネルギーを生産することにはなりません。

実は、寒い環境に体を置くと代謝が上がります。寒い環境によって冷やされた体が体温調整のために、自ら熱エネルギーを発するためですね。

半身浴で代謝が上がるというのは嘘なのです。

半身浴で冷え性が改善する?

当然、半身浴で冷え性が改善するというのも間違いです。

半身浴をしている間はお湯で手足が温まるのですが、お風呂から上がった後も冷え性が改善し続けるのかと言えば、そういうわけではありません。

半身浴や入浴では、冷え切った体や手足を一時的に温める程度の効果しかありませんね。

入浴方法は半身浴が体に負担をかけない?

これは、部分的には正しい考え方です。全身浴はお湯の水圧によって心臓に負担をかけますが、半身浴は体にかかる水圧が減るので体にかかる負担が減るのです。

ただ、心肺機能に問題のない健康な人なら、全身浴をしても何の問題もありません。半身浴が推奨されるのは、心臓に病気を持つ人や心肺機能が衰えた年配の方です。

「半身浴にダイエット効果はない。入浴時間と消費カロリー」のまとめ

半身浴でカロリー消費するわけでもなく、代謝が上がるわけでもなく、半身浴には何のダイエット効果も期待できません。

ただし、お風呂好きの人にはリラックス効果があります。1日の疲れが入浴によって取れるなら、全身浴も半身浴もおすすめです。