L-カルニチンの効果で脂肪燃焼やダイエットは嘘

L-カルニチンのダイエット効果が注目された時期がありましたが、脂肪燃焼効果があるというのは嘘です。ダイエットにおいてL-カルニチンに効果はありません。

また、L-カルニチンは動脈硬化の原因になる副作用があるので、健康な人がダイエット目的でL-カルニチンを飲むのは避けた方がよいでしょう。

L-カルニチンはどんな成分?

L-カルニチンは脂肪酸(体脂肪)をミトコンドリア(エネルギー代謝を行う細胞小器官)に運ぶ役割を持つ成分です。

体内では脂肪の燃焼に欠かせない成分なので、これにサプリメント業者が目を付け、ダイエットサプリとして大々的に宣伝、販売を行うようになりました。

これが、ダイエットサプリとしてのL-カルニチンの歴史です。

L-カルニチンはアミノ酸に分類される栄養素です。だから、動物の筋肉や肝臓に広く存在しています。

L-カルニチンが多い食品

L-カルニチンは牛肉(118mg)、豚肉(27.4mg)、ロブスター(27mg)、岩ガキ(24.3mg)などの食品に多く含まれています。

※100g当たり

身近な肉類の食品では牛肉に多く、次いで豚肉、鶏肉(8mg)の順に多いです。

ただし、L-カルニチンを食品で補う必要はなく、体内で必要量が生産されます。

L-カルニチンを補おうと食事で牛肉を必要以上に食べるなどすれば、カロリー摂取量が過剰になって逆に太る原因になってしまいます。

L-カルニチンの効果は?

L-カルニチンには脂肪燃焼効果があると言われています。(実際にはL-カルニチンに脂肪燃焼効果はありませんが。)

その他のL-カルニチンの効果について、よく知られているのは次のものです。

・不妊症に対する有効性の示唆
・狭心症に対する効果
・うっ血性心不全に対する効果
・心筋梗塞発作後の合併症や死亡率の低減
・ジフテリア性心筋炎の発症率や死亡率の低減

L-カルニチンの効果に「運動能力の向上」が挙げられることがありますが、サプリメントで摂取した場合には効果がないことが示唆されています。

不妊症に対する効果については、男性の精子の運動能が改善したという観察例があるようです。

5つの内の下4つの効果は循環器に対するものですが、これがL-カルニチンの医薬品としての効果です。

L-カルニチンは医薬品と表示しなければ食品として販売できるので、L-カルニチンのサプリメントは食品として販売されています。

しかし、L-カルニチンは本来医薬品なので、副作用があるのは間違いありません。

L-カルニチンにダイエット効果はない

L-カルニチンのダイエット効果については、次の試験結果が出ています。

「過体重の成人35名にL-カルニチン200mg/日を8週間摂取させたが、体重、体脂肪率、BMIに影響はなかった」

要するに、L-カルニチンにダイエット効果はないということです。

L-カルニチンの副作用

L-カルニチンの副作用は、動脈硬化を促進させることです。

L-カルニチンを腸内細菌が分解する時にTMAOという成分が生成され、これがアテローム性動脈硬化の原因になります。

よって、ダイエットのつもりでL-カルニチンのサプリを飲んでいたら、動脈硬化を進行させる結果になりかねません。

「L-カルニチンの効果で脂肪燃焼やダイエットは嘘」のまとめ

ダイエットサプリはたいてい効果を偽ったものが多いですが、L-カルニチンの脂肪燃焼効果についても嘘です。

効果がないだけならまだ良いのですが、L-カルニチンの場合は動脈硬化の原因になるという副作用があるので注意が必要です。

軽い気持ちでダイエットサプリに手を出すと思わる悪影響をこうむる場合もあるのです。